福井県には、越前和紙、越前漆器、越前打刃物など、歴史ある伝統工芸品が数多く存在します。
1400年もの長い歴史を持つ越前和紙は、その品質の高さと美しさで知られ、日本の文化を支えてきました。永家舎でも、越前和紙はリノベーションに欠かせない素材として、標準的に使用しています。
伝統工芸品の魅力は、使ってみてこそわかるものです。
たとえば越前漆器は、その光沢や装飾の美しさだけでなく、軽く丈夫で、口当たりのよいことでも知られています。越前打刃物は、最低限の手入れでいつまでも鋭い切れ味を維持できます。
手間暇かけてつくられたものは値が張る分、長く愛用できるんですね。
それは、住まいにも同じことがいえます。
古い民家は、大工さんが丁寧に手で刻み、組み上げてつくり上げたもの。
福井の伝統工芸品と同じように、時間をかけて丁寧につくられた住まいには、機械では決して再現できない、職人の手仕事によって生み出されたぬくもりや味わいが宿っています。
永家舎の役割は、お客さまが住み慣れた家を、これからも永く愛着を持って暮らせる住まいへとリノベーションすることです。
伝統工芸品のような本当によいものを使う、よいものを活かすということは、お客さまが住んでいる家を活かすこと、歴史ある建物に新しい命を吹き込み、未来へ残していくことにも通じます。
現在、永家舎で建築材料として活用している越前和紙、越前瓦以外にも、福井にはまだまだ知られざる魅力をもった工芸品がたくさん眠っているはずです。
それらを発掘し、光を当てていくことで、福井の住まいづくりの可能性はさらに広がるかもしれません。
今後は福井のさまざまな伝統工芸品の可能性を探り、学びながら、それらとコラボレーションしていくことが私たちの楽しみのひとつであり、課題でもあると考えています
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