永家舎では、100坪を超える敷地に建つ広い家屋や古民家のリノベーションを請け負うことも少なくありません。なかには、あとから増築を繰り返し、規模が大きくなっていった家もあります。
そんなとき、リノベーションの一環として『減築』を提案することがあります。
減築によって得られる最大のメリットは、心身ともに“身軽になれる”という点。
必要以上の空間を減らすことで、掃除や維持管理の手間と費用が軽減され、それにともない日々のストレスも自然と減少していきます。物置と化し、きちんと使えていない空間を掃除しながらため息をつくことも、もうありません。
あとから増築した部分は、日当たりや風通しが悪くなり、湿気がたまりやすくなって建物の傷みが早くなります。
そんなときは、増築した部分を減築して健全な状態に戻してあげることで、建物の寿命を伸ばしてあげることができます。
私たち実務者としては、必要な減築にデメリットを感じることはさほどありませんが、
「子どもが帰省したときの部屋がなくなってしまう」
「普段使わないものをしまう場所が減ってしまう」
という理由で減築を躊躇されるお客さまは少なくありません。
確かに、減築前と比べれば面積や部屋数は減るかもしれません。しかし、それで困るのは慣れるまでの間だけ。むしろ、残りの長い年月を快適に過ごせる環境を選ぶことの方が重要です。
減築に不安があるのなら、リビングの一角に間仕切りできる畳コーナーをつくったり、これを機に断捨離を試みたりと、減築によって生じる問題を1つひとつ拾い出し、クリアにしていく方法を、私たちと一緒に考えましょう。
毎日の暮らしが楽になる。
将来の心配ごとが減る。
維持費が下がる。
そして何より、心がすっと軽くなる。
減築は、ただ面積を減らすための手段ではなく、本当に必要な空間を見極め、より質の高い暮らしを実現するためのアプローチの一環なのです。
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