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古民家の息吹を現代につなぐ永家舎のリノベーション

  • 古民家再生
永家舎では現在、越前市にある築150年の古民家リノベーションに取り組んでいます。
かつてこの家では、屋根裏が養蚕(蚕の飼育)に使われていました。
五箇山や白川郷の合掌造りを見に行ったことのある方なら、はしごのような急な階段の先にある仄暗い空間に見覚えがあるのではないでしょうか。



古民家は1階の天井が非常に高く設計されており、築年数の古い民家では、広い小屋裏が居室ではなく蚕部屋や納戸として使われるのが一般的でした。
天井の上には煤竹を敷いて、かまどやいろりから出る煙でいぶし、家を害虫や火災から守るという工夫もなされていたものです。
 
もう少し築年数の新しいものになると、家族構成の変化もあって、2階部分にも居室のある古民家が増えてきます。
なかには、もともと平屋だった古民家を棟上げして、新たに2階部分を増築するケースも。
 


弊社でも、古民家をリノベーションするにあたって小屋裏に床や壁、天井を新たに張り、子ども部屋や納戸を増設したことがありました。
 
古民家の構造や設計は、その時代の生活様式や地域の気候風土に深く根ざしています。
同じ福井県内でも、農家型の古民家が多い地域もあれば、町家型の古民家が多く見られる地域もあります。
雪の多い、少ないによっても、古民家の構造や形状は変わってきます。
(『嶺南地域ならではのロケーションを活かしたリノベーション』参照)

その地域特有の条件に合わせて建てられた日本の民家は、地域の文化や歴史を今に伝える貴重な遺産なのだと、改めて感じさせられますね。



永家舎では、これら古民家の持つ固有の価値を尊重し、地域性や気候風土を大切にしながら、現代の生活様式や快適性を融合させた快適な住まいを提案しています。
私たちはこれからも古民家再生をとおして過去と現在をつなぎ、家々がもつ物語を未来へと語り継いでいきたいと思っています。
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