ある種のムーブメントともなっている平屋。
この平屋人気は、なにも新築だけに限ったことではありません。リノベーションにおいても、「平屋みたいに暮らせる間取りにしたい」というご要望が増えています。
「平屋みたいに暮らしたい」というのは、言い換えれば「使い勝手のよい家に住みたい」ということ。
リビングもキッチンも寝室も、そして水回りも。すべてが手の届く範囲に集約された家というのは、今でこそ当たり前になりつつありますが、30年前、40年前の常識では決して当たり前ではありませんでした。
台所で食事の支度をしたら、離れた座敷まで運んで配膳したり。1階で洗った洗濯物を、2階まで運んでベランダに干したり。
今では考えられないような不便な暮らしが、当時は当たり前だったのです。
このような築年数の古い家から不便をなくし、1階だけで暮らしが完結するように間取りを構成し直す。これは、さほど難しいことではありません。
2階はそのままに1階部分だけ手を加えるというのは、コスト面から考えても合理的です。
以前、2階建ての家の2階部分を丸ごと減築し、本物の平屋につくり変えたことがありました。
本来、2階部分を減築するというのはかなりコストのかかることなので、こちらから積極的におすすめすることはありません。
しかし、そのお住まいは雨漏りによる2階部分の傷みがあまりにも激しかったことと、もともと瓦をすべて葺き替えるのが前提だったこともあり、外壁まですべてやりかえるのであれば、減築した方が合理的だろうとの判断によるものでした。
同じ「平屋みたいな暮らし」でも、ただなんとなく計画するのでは利便性は向上しません。
永家舎では、その後の暮らしやすさからリノベ・維持管理にかかるコストのことまでトータルで考え、1人ひとりのお客さまに最適なプランをご提案いたします。