本日は、永家舎でリノベーションされた「お客様の声」をご紹介いたします。
〈お客様DATA〉
・南越前町在住のS様
・ご夫婦(60代)とお母様
・築63年の“今庄風町家”を住みやすく
今庄風の町家特有の、四つ目の板の間がある正方形の家。
奥様のご両親が建てたものですが、ご家族構成や暮らしの変化に応じて増築したことで、四つ目の板の間は活用されないまま、床の傷みを感じるように。
「建て替えた方がよいのでは」という奥様に異を唱えたのは、ご主人でした。
歴史と伝統ある建造物を残していきたい。そんなご主人の想いからスタートした、リノベーション計画です。
−リノベーションをしようと思ったきっかけは何でしたか?
昔ながらの間取りに増築したことで、もともとの四つ目がほとんど使用されない、使い勝手の悪い家になってしまいました。
床もかなり傷んできたので、リノベーションしようと。
−永家舎へお越しくださったきっかけは?
2012年の完成見学会が最初でした。
当初は長男との二世帯同居も視野に入れての見学でしたが、その後、同居の話はなくなり、2016年に私たち夫婦と母の住まいとしてリフォーム計画をスタートしました。
−リノベーションするにあたり、重視した点は?
上手く活用できていなかった四つ目の板の間を有効利用すること。
暗かった室内を明るくし、夏暑く冬寒い環境を改善すること。
あとは、夫婦がのんびり過ごすことができる空間と、みんなで一緒にくつろげる空間をつくることですね。
−完成したお住まいはどうでしたか?
日差しをさえぎっていた階段や水まわりを移動したことで、玄関もLDKも明るく生まれ変わりました。
収納スペースを兼ねた脇玄関のある開放的な玄関もできました。
(before)
−とくに気に入っているところは?
活用できていなかった四つ目の二間。もとの雰囲気を残しながら、普段使いもできる多目的空間と座敷の客間に一新されました。
断熱材を入れ直し、玄関戸の隙間も修繕したので、寒さの厳しかった玄関近くの空間も有効活用できるようになりました。
湿気で傷みかけていたマツの床材は磨き上げるときれいによみがえり「両親はいい木材でこの家を建ててくれたんだな」と実感したという、奥様。
建具やガラスも再利用し、昔の情緒を残したまま見事に再生されました。
“福井県伝統的民家認定”を受けた宿場町の顔は、これからも末永くご家族の暮らし、町の暮らしを見守っていくのでしょう。