こんにちは、工務課の浅野です。
今回は
塗装ついてご紹介したいと思います。
民家再生・リノベーション工事において新築と違う事は、
ただ好みの色に仕上げれば良いということだけでなく、
・
もともとの民家の趣を損なわない
・
既存部分からあまり浮かないようにする
といった点にあります。
福井の民家は内部に漆を多用しています。
もちろん本漆で新材や古材の塗り直しが
出来ないわけではありませんが、
費用がかなりかさんでしまいます。
そこで様々な材料を使い、調色し仕上げます。
木製建具や家具などは工場で塗装しますが、
調色する様子はあたかも理科の実験室のようです。
外部は、古材に塗装すると明るい色は
きれいに仕上がりにくいため、
暗めの濃い色が多いです。
民家の白壁にも良く合いますしね。
また、たまにですが
お客様に塗ってもらうこともあります。
自然塗料を使い、実際に使用する材料を塗って
いただければ思い出になりますし、
愛着もわき、メンテナンスのやり方もわかり、一石三鳥です。
大工さんの丁寧な造作が
塗装により生き生きとした表情をもってくる様子は、
いつ見てもわくわくします。