今では、そんな風景もすっかりめずらしくなりました。家族や親戚がLDKに集まって、男女分け隔てなく、大人も子どもも一緒にキッチンを囲み、食卓につく。それが、現代の家族の在り方になりつつあります。
そんな現代の暮らしを支えるキッチンとは、どういうものなのでしょうか。
永家舎では、セパレートキッチンを提案することが多いですね。食卓側に作業台とシンク、壁側にコンロ。数人で料理するときも、盛り付けや作業がしやすい環境。
あえてテーブルを置かず、キッチンを囲むようにカフェやバーのようなカウンターを設けてみるのはいかがでしょうか。家族だけなら食事をするにも十分ですし、キッチンの向こうとこちら側でのコミュニケーションも促します。
親戚が訪れたときも、座敷に座卓を並べたり、全員でテーブルを囲んだりというのが、必ずしも正解であるとは限りません。
子どもたちはリビングの床に座って、ローテーブルで食事。そのまま寛ぎの時間へ。大人たちはカウンターで食事をしながら、深夜までお酒を酌み交わす。そんな自由でカジュアルな空間の使い方も、非日常的でよいのでは?
キッチンは、日常と非日常が交差する特別な場所。普段は効率的に料理ができる機能性を持ちながら、特別な日には人が集まる場所となる。そんな柔軟性を持った空間づくりが、現代の理想的なキッチンといえるのかもしれません。
時代とともに変わる暮らしの形。でも、人と人とが集まり、食事を共にする時間の大切さは、きっとこれからも変わることはないでしょう。
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