湿気がたまりやすく、毎日使う水回りは、使いやすさとお手入れのしやすさが選択の鍵となります。
たとえば、洗面室。
先月の記事で少し床材の話をしましたが、水回りには無垢フローリングよりもフロアタイルがおすすめです。水はねや湿気に強く、拭き掃除も簡単。日常のお手入れがとても楽。
(『足元から広がる暮らしの質』参照)
お手入れを考えると、洗面台もシンプルなデザインが吉。システム洗面台は高価なものほど収納が多く、必然的に形状も凹凸の多い複雑なものになります。
しかし、凹凸の多い水回りはホコリや水垢が溜まりやすく、掃除に手間がかかります。
同じ手間がかかるなら、造作洗面台がいいですね。
朝からシャワーを浴びる人、洗面台でシャンプーする人、洗面台でメイクする人。ご家族の生活習慣やニーズに合わせた収納スペースを確保することで、整理整頓もしやすくなります。
必要最小限の機能に絞り込むことで、考え抜かれたシンプルな美しさが際立ちます。
さらに近年、技術の進歩により、造作家具でも扉や引き出しにソフトクローズ機能を付加できるようになりました。手を離すとゆっくり閉まる、あの機能です。
つまり、造作洗面台でも既製の洗面台となんら変わらない使い勝手を実現できるようになったということ。
洗面室はそれほど長い時間を過ごす場所ではありませんが、一日に何度も使用する日々の暮らしに欠かせない空間です。新築時やリノベーションした直後の心地よさを失わないためには、小まめなお手入れで「きれい」を維持することが大切。
家族の生活スタイルに合わせてデザインした、素材やパーツにこだわってつくった造作洗面台。だからこそ、大切に使いたい。長く使い続けたいという気持ちも自然と芽生えます。
そんな愛着のある場所なら、毎日のお手入れも、さほど苦にならないのでは?
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