近年、SDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まるなか、住まいづくりにおいても環境への配慮が重要視されるようになりました。
永家舎でずっと以前から取り組んできた自然素材や県産材の活用も、健康的で持続可能な住環境を実現する上で重要な役割を果たしています。
たとえば、漆喰や無垢材のような自然素材は化学物質の放出が少なく、内装に用いることで室内の空気質を改善することができます。呼吸性や調湿性にも優れているため、季節を問わず快適な室内環境を維持することも可能。
さらに、永家舎では福井県産の木材を積極的に活用しています。地元の木材を使用することは輸送時のCO2排出削減につながるだけでなく、地域経済の活性化にも貢献します。
SDGs目標11 [住み続けられるまちづくりを]
さらに、県産材の活用は地域の森林資源の持続可能な管理にもつながり、生態系の保全にも寄与しています。
SDGs目標15[陸の豊かさも守ろう]
もうひとつ、永家舎が大切にしているのが自然エネルギーの活用。南向きの大きな窓を設けて冬の日射を取り入れたり、夏は深い軒先で日差しを遮り、家中に風を通したりすることで、快適な室内環境を実現します。
冷暖房設備に頼りすぎず、太陽と風の恵みを最大限に活かす。こうした設計手法を取り入れることが、エネルギー消費の削減につながります。
SDGs目標7[エネルギーをみんなにそしてクリーンに]
永家舎のリノベーションにおけるこれらの取り組みは、単なる環境への配慮だけでなく、暮らしの質の向上にもつながります。
化学物質の少ない健康的な住環境の実現、地域の特性を活かした独自性のある空間づくり、そして省エネ。住む人にも、これだけ多くのメリットをもたらします。
次回も引き続き、【SDGsと住まい】についてお話させていただきます。