新築の家であれば湿気の問題は少ないかもしれませんが、築年数の古い家になると「押入れやクローゼットの中にカビが広がっている」ということが少なくありません。
そのおもな原因は、住まいの環境と暮らし方にあります。
カビは菌の一種であり、日当たりが悪い、風通しが悪い、湿気が多いなど、特定の条件が揃うと繁殖しやすくなります。
とくに床下や北側の押入れの隅、水まわりは、じめじめしていてカビにとっては格好の条件ですよね。
さらに、カビが繁殖する環境は、シロアリにとっても好適な条件となります。
薄暗い床下において、含水率が25〜30%程度の木材はシロアリにとって餌であり、土台や柱などの木部は少しずつ食害されて、知らないうちに被害が広がっていきます。
そのように、湿気は見えない敵として家の中に潜んでいます。
これらの問題を根本的に解決するためには、住まいの環境の改善だけでなく、住む人の意識改革が必要不可欠です。
掃除が行き届いていない、換気を怠っている、石油のファンヒーターなど蒸気の出る暖房器具を使用しているといった点は、湿気対策を考える上で早急に見直すべきポイントといえるでしょう。
シロアリ被害に遭った場所は、いくら薬剤を散布しても、補修をしても、環境が悪ければ同じことの繰り返しですから、まずは床下環境を見直すことも最優先課題となります。
(『梅雨入り前にシロアリチェックを!』参照)
カビ対策にしても同様で、押し入れやクローゼットの戸は定期的に開放し、小まめに空気の入れ替えをする、家具の後ろは少し隙間を空けておくなど、湿気がたまらないような配慮が必要です。
リノベーションはただ建物をきれいにするのではなく、この先も長く住まい続けることを目的として行われます。
だから、永家舎では工事をして終わりではなく、お客さまの住まい方や使用する機器についても、総合的な視点をもってアドバイスさせていただきます。
私たちが目指すのは、お客さまの暮らし方も含めたトータルなリノベーションです。どんなことでも、お気軽にご相談ください!
FOLLOW US ON Instagram
FOLLOW US ON FACEBOOK