リノベーションのご相談に来られた方に、今のお住まいの悩みをお聞きすると、ほぼすべての方が「冬寒い」とおっしゃいます。
今の家とはそもそも基本性能が違いますし、築年数によっては、断熱材が劣化してダメになっているもの、そもそも断熱材が入っていない建物もありますから、寒くて当然ですよね。
そんなときは、断熱改修を含めたリノベーションを提案します。
ただし、家を丸ごと断熱施工するのは、かなりの費用がかかります。とくに福井は50坪や60坪、あるいはそれ以上の大きな家が多いため、改修費が高額になりやすい傾向にあります。
そのため、場合によっては丸ごと断熱するのではなく、部分的な断熱施工を行います。
範囲を決めて断熱する際に注意すべき点は、断熱区画を意識しながらプランニングをすること。
せっかく断熱しても、暖かい部屋が飛び飛びでは快適性は向上しませんし、室温差によるヒートショックのリスクをなくすこともできません。
だから、暖かい部屋が連続するよう、毎日使う部屋や水まわりを中心として、一筆書きするように断熱区画をつくります。
最近では古い建物をきれいにするのではなく、築浅の建物をより自分たちの理想に近づけるためのリノベーションが増えていますが、築20年くらいまでの比較的新しい建物の断熱性に手を加えるのであれば、天井や壁を一切壊さずに断熱する”
大人の断熱リノベーション”がおすすめです。
既存の床・壁・天井の上から断熱材をすき間なく施工し、サッシの室内側に内窓を設置する。
このような工事の手法をカバー工法といいますが、壁の解体をともなう断熱改修に比べるとコストも安く、大幅に工期を短縮できるため仮住まいなしでの工事も可能です。
もし、コストや工期の問題で大がかりな工事をする余裕がない場合には、ガラスを交換する、内窓を設置するなど、窓に特化したリフォームだけでも寒さを緩和することはできますよ。
家が寒くてお困りの方は、ぜひご相談ください。