寒くて、どんよりとした福井の冬。
気候までは変えられませんが、家を工夫することで少しでも快適に、よい雰囲気で冬を過ごしたいものですね。
そのためには、まず何をすればよいのでしょうか?
家が寒いと動くのがおっくうになって、どうしても活動範囲が狭くなってしまいます。
それならば、リノベーションで住宅性能そのものを上げてしまいましょう。
家が暖かくなれば、今までは寒くてその気になれなかったことをしてみようと、活動範囲が広がるかもしれません。
たとえば、時間をかけて美味しいコーヒーを淹れ、窓の外の雪景色を眺めながらゆっくり味わう、など。
小さなお子さまのいるご家庭なら、おうち遊びが活発になって外遊びをせがまれることも少なくなるかしれませんね。
家全体のリノベーションが難しいのであれば、部分的に断熱性能を上げるハーフリノベーションという手もあります。
少なくともリノベーションした範囲内は暖かく過ごせるので、「家中どこも寒い」というストレスから解放され、肩の力を抜いて生活できるようになりますよ。
できれば、リノベーションを機に暖房器具も見直したいですね。
すぐに部屋が暖まるからと、石油ストーブやファンヒーターを「ずっと使っている」という方も多いと思いますが、燃焼系の暖房器具は結露を誘発する上に空気を汚してしまうので、あまり好ましくありません。
断熱改修したあとは、エアコンだけでも十分暖かく過ごせるはずです。
ただ、個人的な嗜好としては、火のある暮らしは好きですね。
我が家では、冬になると自宅の薪ストーブに火を入れるのですが、とにかく暖かいので「冬が苦痛」とはまったく感じません。
ストーブに薪をくべて、パチパチはぜる音を聞きながらゆらぐ炎をながめていると、自然と心が落ち着いてくるようです。
そういう意味では、「だるまストーブが好きで、だるまストーブを使いたい」という方の思いには共感します。
部屋全体、家全体を灯油で暖めるのではなく、局所的にだるまストーブを使って、火のある暮らしを楽しむ。
そんなふうに趣味的に使うのであれば、結露や空気の汚れなど、そこまで神経質になることはないでしょう。
寒い冬にこそ、福井らしさがあります。しかし、家の中でまで寒さを我慢する必要はありません。
リノベーションは、安心・快適への投資です。寒い家はきちんと直し、長い冬を快適に、楽しく過ごしてくださいね。