夏場、家の中へ入ってくる熱量の約70%は、窓やドアなどの開口部から入ってくるといいます。
つまり、夏の暑さを改善するためには、窓の断熱性と遮熱性を高めなければなりません。
築30年、40年の家はアルミサッシに単板ガラスが一般的で、断熱性はほとんどありませんでした。だから、窓の向きや大きさによっては、夏になるとサウナのように蒸し暑くなる家もあるのです。
理想としては、窓を樹脂サッシのペアガラスまたはトリプルガラスに入れ替えるのがよいでしょう。
ただし、予算をどれだけかけられるかによって、工事の内容は変わってきます。
窓を撤去・新設するのであれば、外壁も多少触らなければなりませんから、窓まわりだけ新たに下地や外壁を貼ることになります。
当然ながら、それだけコストもかかります。
そこまで予算をかけられないというのであれば、既存のアルミサッシの内側(部屋側)に樹脂の内窓を設置します。
窓を二重に開け閉めする手間は増えますが、これでも十分な断熱・遮熱性能を得られますよ。
窓以外では、断熱材。
築年数の古い建物は、床や壁・天井をめくってみると断熱材が入っていなかったり、入っていても結露などで劣化して断熱材として機能していなかったり、ということもめずらしくありません。
この場合は断熱材を新しく入れ替えることになりますが、断熱材を正しく施工することで、気密性・断熱性が上がり省エネ性も向上。冷暖房にかかる費用を削減できるとともに、断熱材の劣化を防いで長期的に断熱性能を維持することにもつながります。
床の劣化がある場合には、無垢フローリングに貼り替えるのもおすすめです。
無垢材には調湿効果があるため、裸足で歩いても合板のように床がベタベタすることなく、暑い夏でもサラッと気持ちよく過ごすことができますよ。
ぜひ、おためしください!