窓まわりの改修といえば、まず思い浮かぶのが断熱リノベーション。
既存サッシの上から新しいサッシをかぶせたり(カバー工法)、既存の窓の内側にインナーサッシ(内窓)を設置したりすることで、室内の断熱性能を向上させます。
断熱リノベとは別に、間取りの改善や外壁工事にともない、窓を改修する場合もあります。
以前、お住まいの「暗い」という悩みを改善するために、間取り変更や減築をする場合があると、お伝えしました。
→「暗い」悩みをリノベーションで改善する方法(
https://www.e-uchiya.jp/diary/useful_blog.php?blog_id86=1220)
このとき、ただ採光を得るためだけでなく、眺望やプライバシーという観点からも窓の位置や高さを検討します。
たとえば、窓から外を眺めたとき、ただ隣家の壁が見えるよりも、庭や道路の街路樹、遠くの山が見えた方が、気分はいいですよね。
このように「なにを見せたいか」というところも考えて、窓の配置を考えます。
それとは逆に、「なにを見せたくないか」を考えることも重要です。
まず、近隣に嫌悪施設(あまりイメージのよくない施設)がある場合には、そういった建物が見えないように配慮しなければなりません。
そして、プライバシー。外から家の中が見えないようにという配慮も、とても大切です。
住宅地でのリノベーションの場合、まわりが住宅で囲まれている場合がほとんどなので、とくにこのプライバシーへの配慮が求められます。
最近では、『高窓』をつけるケースが増えています。
高窓とは、天井面に近い位置に設ける窓のことをいい、ハイサイドライトとも呼ばれています。
高窓なら外からの視線を遮断できるため、お隣さんと窓越しに目が合うことも、外から室内が丸見えになる心配もありません。
それでいて自然光は十分に採り入れることができますし、部屋の中から空を眺めて過ごすことができるなど、高窓には非常に多くのメリットがあるのです。
間取りの変更をともなうリノベーションの際には、「何を見たいのか」「何を見せたくないのか」も考えながら、窓の配置を検討してみてくださいね。