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こんにちは、工務の浅野です。
民家の再生工事において、
先ず解体工事から行うわけですが、
床下が露わになると
いきなり頭をかかえる事態が多々あります。
民家型工法において
構造に特に重要な柱の下部が
シロアリにより爪先立ちをしているような状態に
なっているのです。
もちろん見て見ぬふりなどは出来ません。
建物の荷重がかかっていない柱や
管柱といって一階のみの柱等は
抜きかえる事も可能ですが、
通し柱といって二階までの建物全体の
荷重を受ける柱はそうは行きません。
こうなると、棟梁にお願いする他ありません。
今回のT邸は
市川棟梁が
追掛大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)という仕口で、
しかも建っている柱が欅(けやき)
ということで根継ぎする柱も欅で
(欅は硬いため細工が非常に難しいです)
見事に根継ぎをやってくれました。
立派な梁組がある築130年のT邸。
こうした、
床下に隠れてしまう所も
匠の技でしっかりと直し、
次の世代まで受け継いでいける
民家再生を進めていきます。
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