古いものには不思議な魅力があります。
アンティーク、ヴィンテージ、レトロ。これらの言葉は時代を経た品物への、それぞれの価値観を表現しています。
アンティークは100年以上前の骨董品。ヴィンテージは数十年を経過した、価値ある年代物。レトロは時代を問わず、懐かしさを感じさせるスタイルのこと。
こうした古いものへの憧れは、約20年に一度の頻度でリバイバルブームとして世間に押し寄せます。今もまさに、平成レトロのブーム真っ只中。
人間のDNAには、太古の記憶が刻まれているといいます。
男性の狩猟本能や火を見て安心する感覚、女性の母性本能。日本人特有の美意識や価値観。これらは何千年、何万年という長きに渡り、脈々と受け継がれてきた本能です。
さらに、文化や環境も人々に大きな影響を与えます。
“侘び寂び(わびさび)”という言葉がありますが、これは質素で慎ましいものの中に趣を感じ、古いものにも時とともに深まる味わいを見出すという、独特の美学。建築や造園の設計にも、こうした侘び寂びの文化を取り入れることがあります。
これまで新築信仰の強かった日本でも、「古いものを大切にする」ヨーロッパの価値観には学ぶべき点がたくさんありそうです。
永家舎ではこれまで、築100年を超える古民家や築数十年の家屋のリノベーションを数多く手がけてきました。そのなかには、アンティークとかヴィンテージというに相応しい建物もたくさんありました。
古さを残してリノベーションするというのは、そのまま侘び寂びの文化を取り入れるということ。
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