子どもが巣立ったあとは、夫婦二人きり。
家族4人、5人で住んでいた頃には一度も「大きい」とは感じなかった、むしろ手狭に感じることすらあった我が家が、二人になったとたんに広くなったように感じます。
年をとると足腰も弱ってくるので、階段を上がるのがおっくうになり、2階の掃除をしたり、空気の入れ替えをしたりという機会も徐々に減っていきます。
使わない場所は空気がよどみますから、どうしても傷みは早くなります。
今、平屋のよさが見直されていることもあり、「2階建てを平屋にリノベーションできないか」と考える人も、おそらくいらっしゃるでしょう。
「できるかどうか」という質問に答えるとすれば「可能です」。
以前にも、このブログで取り上げたことがありました。
(『
平屋みたいに暮らしたい』参照)
ご夫婦二人住まい。増築部分のある、約100坪という大きな建物。
2階の雨漏れがひどく、現地調査に伺って、2階のメンテナンスにかかる費用を算出したところ、「現に持て余し、今後も使う見込みのない2階部分にこれだけの費用をかけるのはどうなのか」という話になり、減築のご提案をさせていただきました。
しかし、これは特別な事情があったからで、2階部分の減築というのは、積極的におすすめするものではありません。
2階部分だけを取り除く工事というのは、かなりの費用がかかります。それほど傷みがひどくないのであれば、2階を残したまま、1階だけで暮らせるように間取りた方が、費用対効果は高いでしょう。
また、『2階の減築』と言葉にするのは簡単ですが、工事自体もかなり難易度の高いものになります。おそらく、対応できる会社よりも、できない会社の方が多いでしょう。
まず、2階部分を解体してから屋根が完成するまでの期間、雨の降る日があっても建物や今後の生活に影響が出ないように対策しなければなりません。
現場監督としては一日たりとも気を抜けない、大変な仕事だったと思いますが、全体を通してみると、永家舎の技術力を遺憾なく発揮できる工事になったと考えています。
減築による平屋へのリノベーションは、永家舎の対応力と施工力があってこそ実現可能な工事です。
この技術力をもってすれば、どんな工事にも、どんな暮らし方にも対応が可能です。
あなたの家のお困りごと、したい暮らしを、ぜひ私たちにお聞かせください。