昔の家は、広さはあるけれど収納が少ないというのが大半でした。
収納は、あっても押し入れ程度。大きな荷物は蔵にしまい、縁側や廊下がタンス置き場になっているという家も少なくありません。
今は、収納の考え方もずいぶんと変わってきました。
蔵や納戸のような大きな収納をひとつ設けるよりは、必要な場所に必要なだけの収納をつくるというのが、一般的。
たとえば、玄関まわり。
古い家では腰までの高さの下足箱が一般的ですが、もう少し充実した収納があるといいですね。
宅配も増えているので、土間収納など一時的に大きな荷物を置いておく場所があると便利です。
リビングには、モノがあふれ出ないようなクロークを。
着替えのできるスペースも、家族構成をみながら考えていきます。
共働きが多く、晴れ間の少ない地域にも関わらず、昔ながらの福井の家には洗濯物を干す場所がありません。
そこで、少しでも家事効率がよくなるよう、収納とあわせて「洗って干せる」間取りを提案することも多いです。
しかし、70坪、80坪もある古民家ならともかく、街中の住宅地にある40坪前後の家の場合は、収納を無限に増やせるわけでもありません。
だから、永家舎では計画の早い段階から、お客さまがお持ちの家具や捨てられないものをリストアップしていただき、リノベーションしたあとのお住まいでも使用するかどうか、私たちがお客さまと一緒に考えていきます。
この先も必要なものなのか、そうではないのか。不要と判断したものに関しては、早めに処分を進めていきます。
リサイクル業者も紹介していますので、ご相談ください。