今の40代半ば以上の方なら覚えているのではないでしょうか。
“もったいないお化け”のテレビコマーシャル。
お寺で和尚さんと一緒に食事をしている子どもたちが、あれ嫌い、これも嫌いと食べ物を投げ捨てる。その夜、野菜の顔をしたお化けが「もったいない…もったいない…」と現れて、子どもたちを震え上がらせる。
以降、子どもたちが好き嫌いなく何でも食べるようになった……というお話でした。
その影響で、苦手なものを残すたびに「もったいないお化けが出るよ!」と言われて育ったという方も、いらっしゃるかもしれませんね。
「もったいない」という言葉は、単なる「ムダ遣いをするな」という意味を超え、日本人の心に深く根付いた精神を表現しています。
「勿体(もったい)」は本来、価値あるものや尊いものを意味し、「ない」は打ち消しの言葉。つまり、「価値あるものをムダにしてはいけない」という意味が込められていますす。
この「もったいない」精神は、永家舎のリノベーションと深く結びついています。
リノベーションは、既存の建物に新たな価値を見出し、現代の生活様式に合わせて再生させるものです。
価値のあるものを、ただ朽ちてしまうまで放置する。
まだ使えるものを、壊して新しくする。
これらはいずれも「もったいない精神」に反しており、同時に永家舎のリノベーションの理念にも反しています。
永家舎では、古くなった建物や使われなくなった空間を単なる「古いもの」として扱うのではなく、そこに秘められた価値を見出すことで、新たなに可能性を引き出します。
そうした要素を生かしながら、現代の生活に適した空間へと生まれ変わらせ、さらに永く建物を維持していく。
物理的な空間をつくり変えるだけではなく、その家や地域が持つ歴史や思い出を大切にしながら、新たな価値を付加していく。
リノベーションを通じて、私たちは過去と未来をつなぐ架け橋の役割を果たしています。古いものを大切にしながら、新しい価値を創造する。これが、永家舎の考えるリノベーションです。
あなたの家に眠る可能性、私たちと一緒に探してみませんか?