数年程前から、民家再生の実績がある会社を探していらっしゃったO様。
雑誌などで情報集めをされていた中、民家再生の見学会など当社のイベントに何度かお越しいただきました。
以前から「定年を期に」と計画を考えられていましたが、ちょうど増税のタイミングでもあり、計画の内容と合わせて何がお得/どれが損か、などお話しをさせていただきました。
福井豪雨の時に裏の河川敷が氾濫、水害被害に遭ったとのことで、まずその対策をしたいとのことでした。
ただ曳舞工事でないと難しく、さらに全面的な改修になるとそれなりの費用がかかります。
可能であれば今回ぜひ行いたいとのことで、計画の優先順位・工事以外にかかる費用も含め、総合的に問題解決へ取組み、不安を解消、安心感を持っていただきました。
お住まいの状況はというと、以前に水回り等は改修してあり、設備は多少古くなっていますが綺麗に使われており、それ程傷んではいません。
普段使われている家具等がこれまでのお住まいの歴史を物語っており、大事に使われているなと感じました。
建物自体の傾き等はなさそうでしたが、良く人が歩く台所付近にお風呂があり、床下が低い(20〜30センチ程)ということも相まって湿気による土台の腐りがあるようでした。
生活面では、良く利用する階段が急であり上り下りが大変で、建物自体に隙間が多くみられ夏冬の温度差が激しいと感じ取れます。
屋根自体も外壁との隙間があり、そこから風や雨が入ってきてしまう状態です。
瓦の不陸とゆがみ・屋根下地部分の劣化なども目視で確認でき、改善の必要性を確認しました。
ご夫婦で改善部分の優先順位が異なっていたというものあり、なかなか全てのご希望を叶えるのは難しいものでした。
ただ後で後悔が無いようにしっかりと打合せを重ね、プランを確定できるよう努めさせていただきました。
再生後の生活として、定年を迎えた際、今まで親しんできた田園風景を眺めながらスローライフを過ごし、自然災害の不安なく次世代に継承出来たらいいですね、と期待されています。