外観は民家の趣を残しつつ、
減築した部分に違和感が出ないよう屋根をつくりました。
外壁材には
焼杉を採用しました。
焼杉とは、
杉板を焼いて表面を炭化させることにより、板の劣化を遅らせ耐久性をもたせたものです。
塗装も濃い目の色にすることで、民家らしさをしっかりと残しています。
玄関は既存の柱や装束がしっかりと残り、昔ながらの雰囲気を感じられる落ち着いた空間になりました。
床を濃い茶色で塗装した
ナラ材(重厚感があり、耐久性や耐水性に優れている)にすることで、既存の柱や装束との相性もバッチリですね。
一部屋だけ残した座敷は、畳を新しくし、塗り壁部分は全て塗り直しました。
仏間の建て具もふすま紙の張替えを行い、全体的にきれいに生まれ変わりました。
寝室の書斎コーナーには、
先代が残していた材料をたくさん再利用しました。
障子には、
黒柿という貴重な材料が使われており、今では入手困難な材料です。
しっかりと既存の物を再利用して、新旧融合を図りました。
LDKの床は明るめのナラ材にし、窓からの日の光を反射して部屋全体が明るくなるようにしました。
キッチン部分は天井を下げて間接照明を入れました。
天井クロスの色も濃紺にし、かっこいい雰囲気のキッチンが出来ました!