■お住まいデータ■
築年数:67年 施工面積:44.88坪 家族構成:夫婦(60代)
LDK
ムク材をふんだんに使ったLDK。
対面キッチンは奥様の要望で庭に向け、
料理中も庭を見て癒やされる。
先代から大切に使われてきた仏間と座敷は移築し、生活の多くの時間を過ごす部屋は使いやすくリノベーション。
「両親が建てた家を残しつつ、快適に暮らしたい」そんなI様の願いを実現しました。
両親の思い出が詰まった仏間と座敷は、柱から欄間、床の間のしつらえまで
旧家から部材を移築、味わいを最大限生かしました。
<After>
<Before>
座敷
旧家では玄関と座敷の間に段差がありましたが、
フラットにしてバリアフリー化しました。
玄関
格子戸に式台、三和土に御影石、
天井に越前和紙と土壁を使った、
高級感溢れる玄関。
一方、リノベーションした生活空間は、
LDKや寝室、水まわりを回遊性のあるコンパクトな動線にまとめて暮らしやすさを追求しました。
ムク材をふんだんに使ったLDKには勾配天井のはめ板が美しい、小上がりの畳リビングを設けています。
畳スペース
畳スペースを小上がりにしたのは、
将来足腰が悪くなっても立ち上がりやすいように。
明治時代に建てられた蔵は母屋と離れの間にレイアウト。
左官仕上げの真壁で蔵を包み込み、高級旅館のような広い廊下と重厚感あふれる蔵の扉で格調高い空間に生まれ変わりました。
「先代の思いを大切に受け継いだので両親も喜んでくれるはず」と、ご主人は満足そう。
<After>
<Before>
廊下・蔵
離れと母屋の中間に、明治時代に
建てられた蔵をそのまま残しました。
外観
リノベーション部分の外観には焼杉板を用いています。