「玄関は家の顔」とよく言いますね。
元々、このお住まいは大工だったお施主様のお父様が建てられたそうです。
今回の再生では、亡きお父様が造作された”家”を大切にされる
お施主様の想いが、カタチとなって随所に見られます。
玄関は、その想いが一番よく感じられる場所になりました。
上部の梁からはお父様が造作された様子がはっきりと見て取れます。
玄関の上部は吹き抜けになっていて、2階のフリースペースとつながっています。
フリースペースは心地よく朝日に包まれる場所となり、玄関へ優しく光を導きます。
玄関の隣には家族玄関があり、収納をたっぷり設けました。
ここから直接外に出ることも可能で、出てすぐのところに洗い場も設け、
中になるべく汚れを持ち込まないよう工夫を凝らしました。
家族が集う空間の真ん中では、お父様が建てられた柱が家族を見守ります。
木や和紙の自然な素材に囲まれ、風が心地よく流れる、気持ちの良い空間になりました。
キッチンの収納では作り付けの家具が奥様の家事をサポートします。
ご主人の書斎スペース。庭を眺め、家族ともつながりながら、
ご自身のパソコン作業などを進められます。
カウンターの下には、造り付けのキャスター付家具を置き、使い勝手良く。
浴室廻りの動線・収納は、細部まで奥様が計画的に計算され、
「脱ぐ→洗濯→干す→たたむ→しまう(収納する)」が、
このスペースで全て完了するようになっています。
水廻りはメンテナンス性にも注意した素材を選定し、
デザインはもちろん、使い心地も良いように仕上がりました。