8月17日付のリフォーム産業新聞に永家舎の記事が掲載されましたのでご紹介させていただきます!
リフォーム産業新聞とは、全国のリフォーム会社さんが一番読んでいる業界唯一の専門メディアです。
是非、皆様に目を通していただけたら幸いです!
古民家再生2000万円を27戸受注
リノベも新築同様50年無料点検
福井県で年商46億円、リフォーム10億円を売り上げるビルダーが永森建設(福井市)だ。同社は新築のアフターと古民家再生の両軸で改修事業を拡大。リノベ物件も新築と同様の50年無料点検という安心のアフターサービスで大型リフォーム、特に古民家再生で売り上げを伸ばしている。
高い建て替え、リフォームで安く
同社の改修事業のおける稼ぎ頭が7億3000万円を売り上げる古民家再生だ。前期は受注27戸の平均契約単価は2132万円もある。顧客の多くは建坪が50坪を超える古民家に住む人だ。同サイズの家に建て替えると非常に高額になることと代々引き継がれてきた思い出を残して住み続けたいと考えている。そのため、ただ大型リノベができる企業ではなく古民家再生のできる企業を探しているニッチな層だ。
同社の場合、もともと新築の木造住宅を手掛けてきたことと、多くの古民家再生事例を持つ強みがあることから、同じエリアの中での競合が非常に少ない。
さらには、工事後50年間無料点検という、長期のサポートが顧客に大きな安心感を与えている。
「古民家って工事して大丈夫なの、と不安に思う方もたくさんいらっしゃいます。そこで、新築同様の点検をしますよ、と説明することでじゃあリノベしてみようかと期待してもらえるんです。アフターサービスはこれまで新築でしてきたものと同じ内容にしています。私どものお客様という点では新築もリノベーションも変わりませんから」(永森幹朗社長)
▲古民家再生をイメージしたモデルハウス
集客は見学会と自社店舗
主な集客方法は定期的に開催する完成見学会だ。福井県でコロナが拡大してきた4、5月は中断していたが、6月以降は感染防止策を講じた上で実施している。また、顧客が不特定多数との接触を好まない場合は、過去に建てた築古の建物を改修した自社展示場に招いて、古民家再生ならではのビフォーとアフターを生で体験できるようにしてきた。
「リノベによって古民家がどう変わるのか、というのは実際に見てもらうのが一番早いです。当社は、完成物件と展示場の2段構えで紹介していますので、コロナの中でもある程度の集客はできています」(永森社長)
▲見せ梁など、木造改修の良さをPR
先祖代々を継承するニーズ
今後、同社は古民家再生の提供を拡大していく考えだ。古民家のリフォームを希望するニーズが一定以上確保できる見通しがあるからだ。「いまや古いことに抵抗感を持つ若者は少ない。建て替えにせよリノベにせよ何でもかんでも綺麗にしようというよりはむしろ、先祖代々受け継がれてきた良さを継承したい、という意識を個々の打ち合わせの中で感じます」(永森社長)
過去に施工した事例では、築100年を超える平屋のリノベーションで、柱や梁が非常に立派で希少性が高かったことから、剥き出しにしてよく見えるようにした。顧客が「できるだけ思い出を残したい」と希望しており、玄関の土間部分にはもともと使われていた地元の笏谷石を並べ直して再利用もした。
「古民家はもともと大きく立派に作られていますので、フルで工事するのは難しい。一方で、部分で工事するには建物の構造への理解が求められます。建物の良さを残しつつ、より良い住まいに変える提案が事業者には必要なんです」(永森社長)【リポート/編集部デスク 永塚昌二】
▲受け継がれた家の思い出を残すリフォームに
こちらが実際に掲載された新聞です。