地震大国といわれる日本で暮らす私たちにとって、住まいの耐震性は今や欠かすことのできないものです。
しかし、耐震性を高めるだけで本当に安心だといえるのでしょうか。
実際には、いくら耐震性の高い建物でも、避けて通ることのできない問題があります。
それは、地盤の問題。
地盤が緩いと地震の際に液状化現象が起こり、建物の基礎を不安定にします。それによって傾斜や沈下、場合によっては倒壊などの深刻な被害を引き起こしますが、残念ながらこの現象を完全に防ぐ方法は今のところは見つかっていません。
では、いつ来るかわからない地震に、私たちはどのようにして備えるべきでしょうか。答えは、二段構えの姿勢を持つことです。
第一段階として、住まいの耐震性能を可能な限り高めることが重要です。これは、地震の際の安全性を高め、被害を最小限に抑えるための基本的な対策です。
永家舎ではリノベーションの際に耐震補強をし、制震ダンパーを設置することで、地震に備えます。現行の耐震基準に適合しない住宅でも、これによって耐震等級3レベルの安全性を確保できます。
そして、第二段階。
建物の耐震性はあくまでも“保険”であり、絶対的な安全を保証するものではありません。だから、万が一に備えてすぐに避難できる準備をしておくことが大切です。
具体的には、避難経路の確認や避難訓練の実施、非常用持ち出し袋の準備など。ご家族でどのように連絡を取り合うか、どこで落ち合うかを定期的に話し合っておくことで、緊急時で冷静に行動できるはずです。
家具の固定や落下防止対策など、室内の安全対策も忘れずに行いましょう。
食器棚や本棚など、大きく重量のある家具は造り付けにすることで、下敷きになるリスクを軽減できます。
このように、ハード面とソフト面の両方を充実させることで、大地震が起きたときでも身の安全を確保しやすくなります。
地震に対する備えに「これで完璧!」というゴールはありません。日々の小さな心がけと、専門家の知見によって、より安心できる暮らしを見つけてください。
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